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だるま |
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何度も起き上がるという連想から江戸中期以降から「七転八起」の縁起物として信仰されるようになった。 「必勝祈願」や「合格祈願」として、人生での勝負事を祈願することが多い。 |
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鶴と亀 |
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「鶴」と「亀」は、「鶴は千年、亀は万年」と言われ、めでたいものの1つとされています。鶴は古来より「鶴は千年」といわれ「長寿を象徴する吉祥の鳥」として、また夫婦仲が大変良く一生を連れ添うことから「夫婦鶴=めおとづる」といわれて「仲良きことの象徴」の鳥として、鳴き声が共鳴して遠方まで届くことから「天に届く=天上界に通ずる鳥」といわれるなど、「めでたい鳥」として尊ばれてきました。
亀は「亀は万年」と言われて、鶴とともに「長寿を象徴する吉祥の動物」とされ、めでたい生き物として尊ばれています。また、甲羅の紋様の六角形は吉兆を表す図形ともされています。 |
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熊手・ざる |
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幸運や金運を「かき集める」という意味を込めて、商売繁盛の縁起物として熊手やざるを飾る事がある。 |
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羽子板 |
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厄払いとしても使われるようになり、魔除けとして正月に女性にあげる習慣が出来たとされる。 |
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朝顔 |
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別名「牽牛」(花は「牽牛花」)というが、これは、その種(牽牛子)が薬として非常に高価で珍重されたため、種を贈られた者は牛を牽いて御礼をしたという、古い中国の謂れである。平安時代に日本にも伝わり、牽牛子は百薬の長として珍重された。その後江戸時代には、牽牛との逢瀬を願う織女になぞらえて「朝顔姫」などと呼ぶことが一般的になり、花が咲いた朝顔は「彦星」と「織姫星」が今年も出会えたしるしとして、縁起の良いものとされた。 |
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招き猫 |
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右手(前脚)を挙げている猫は金運を招き、左手(前脚)を挙げている猫は人(客)を招くとされる。両手を挙げたものもあるが、“欲張り過ぎると「お手上げ万歳」になるのが落ち”と嫌う人が多い。一般には三毛猫であるが、近年では、地の色が伝統的な白や赤、黒色の他に、ピンクや青、金色のものもあり、色によっても「学業向上」や「交通安全」(青)、「恋愛」(ピンク)など、意味が違う。黒い猫は、昔の日本では『夜でも目が見える』等の理由から、「福猫」として魔除けや幸運の象徴とされ、黒い招き猫は魔除け厄除けの意味を持つ。また、赤色は疱瘡や麻疹が嫌う色、といわれてきたため、赤い招き猫は病除けの意味を持つ。 |
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七福神 |
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福をもたらすとして日本で信仰されている七柱の神である。 正月に枕の下に、「七福神の乗った宝船の絵」を入れておくと、良い初夢が見られると言われる。 <恵比寿>「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神様でです。 <大黒天>大黒柱と現されるように食物・財福を司る神様です。 <毘沙門天>武闘の神様として、武将たちに厚い信仰を寄せられていた神様です。 <弁財天>七福神の中の紅一点で、音楽、芸術をつかさどる神様です。 <福禄寿>大きな腹をして福福しい顔をしていたので、福徳の神とされました <寿老人>長寿と病気平癒の神様です。 <布袋>広い度量と円満な性格の持ち主で、富貴繁栄の神様です。 |
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扇 |
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扇子の形状は、「末広がり」に通ずるので縁起のよいものとされてきた。そのため、めでたい席での引出物としても用いられている。
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吊り雛 |
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長女の初節句に、無病息災、良縁を祈願して、雛壇の両脇に細工を吊すもの。過去においては庶民の雛壇代りでもあった。 |
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桃の節句 |
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五節句の一つ。3月3日。旧暦の3月3日は桃の花が咲く季節であることから、桃の節句と呼ばれる。 「桃の節句」の起源は平安時代より前であり、京の貴族階級の子女が、天皇の御所を模した御殿や飾り付けで遊んで健康と厄除を願った「上巳の節句」が始まりとされている。
やがて武家社会でも行われるようになり、江戸時代には庶民の人形遊びと節句が結び付けられ、行事となり発展して行った。その後、紙製の小さな人の形(形代)を作ってそれに穢れを移し、川や海に流して災厄を祓う祭礼になった。この風習は、現在でも「流し雛」として残っている。
元々は、5月5日の端午の節句とともに男女の別なく行われていたが、江戸時代ごろから、豪華な雛人形は女の子に属するものとされ、端午の節句(菖蒲の節句)は「尚武」にかけて男の子の節句とされるようになった。
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菱餅 |
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赤い餅は先祖を尊び、厄を祓い、解毒作用のある山梔子の実で赤味をつけ健康を祝うためであり桃の花をあらわしている。白い餅は菱の実を入れ、血圧低下の効果をえて、清浄を表し、残雪を模している。緑の草餅は初めは母子草(ハハコグサ)の草餅であったが『母子草をつく』と連想され代わりに増血効果がある蓬を使った。春先に芽吹く蓬の新芽によって穢れを祓い、萌える若草を喩えた。 |
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桃の花 |
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古くから桃には邪気を祓う力があると考えられている。3月3日の桃の節句は、桃の加護によって女児の健やかな成長を祈る行事である。 |
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さくら |
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サクラの開花時期は関東以西の平地では3月下旬から4月半ば頃が多く、日本の年度は4月始まりであることや、学校に多くの場合サクラが植えられていることから、人生の転機を彩る花にもなっている。日本においては、サクラは公式には国花ではないものの、国花の一つであるかのように扱われている。 |
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橘 |
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マツなどと同様、常緑が「永遠」を喩えるということで喜ばれた。 |
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端午の節句 |
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端午(たんご)は五節句の一。端午の節句、菖蒲の節句とも呼ばれる。端午の節句に男子の健やかな成長を祈願し各種の行事を行う風習があり、多くの地域で5月5日に行われ、国民の祝日「こどもの日」になっている。
鎌倉時代ごろから「菖蒲」が「尚武」と同じ読みであること、また菖蒲の葉が剣を形を連想させることなどから、端午は男の子の節句とされ、男の子の成長を祝い健康を祈るようになった。鎧、兜、刀、武者人形や金太郎・武蔵坊弁慶を模した五月人形などを室内の飾り段に飾り、庭前にこいのぼりを立てるのが、典型的な祝い方である。
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こいのぼり |
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滝をのぼる本物のコイのように、男の子が元気に大きくなることを願って、家族のものがたてます。 また「わが家に男の子が生まれました。どうぞお守りください」と天の神様に伝え、 守っていただく意味があるとも伝えられています。
現在では「真鯉(まごい・黒)」 「緋鯉(ひごい・赤)」 「子どもの鯉(青)」 「吹き流し(五色)」で ワンセットとなっているものが一般的です。 五色の吹流しは、子どもの無事な成長を願って「魔よけ」の意味で飾られました。 カラカラと回る矢車も同じような意味をもっています。
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金太郎 |
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源頼光に抜擢されて武将として活躍した坂田金時の子供の頃の姿から、立身出世の象徴です。
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柏餅 |
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5月5日の端午の節句の供物として用いられる。カシワの葉は新芽が育つまでは古い葉が落ちないことから、「子孫繁栄(家系が途切れない)」という縁起をかついだものとされる。
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菖蒲・兜 |
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菖蒲は昔から病邪を払う薬草だと考えられていた。古くから人々が長寿や健康を願って菖蒲を用いていたと記されている。昔から端午の日というのは春から夏への変わり目と考えられていた。そして季節の変わり目というのは体調を崩しやすいものだと見なされている。端午の日には、菖蒲酒、菖蒲湯、菖蒲刀など、菖蒲を用いる習俗が多い。男の子にふさわしい「勝負」や「尚武」に通じていることから、菖蒲の花は端午の節句に欠かせない花です。なお、菖蒲湯は夏の季語となっている。
武家を中心に広まって来た端午の節句の儀式。男の子に強く逞しく育ってほしいという願いと、厄災から男の子を守って欲しいという願いから、鎧や兜などの武具も一緒に飾るようになりました。
庶民宅では、紙製の武具や、人形、絵などを飾るようになったのが今の五月人形のはじまりとされています。
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七夕 |
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江戸時代から七夕は庶民の間にも広まり、全国的に行われるようになりました。人々は野菜や果物をそなえて、詩歌や習いごとの上達を願いました。梶の葉のかわりに五つの色の短冊に色々な願い事を書いて笹竹につるし、星に祈るお祭りと変わっていきました。
中国には古代より、木・火・土・金・水の五つの要素によって自然現象や社会現象が変化するという学説があり、五色のたんざくはこれにちなんだ緑・赤・黄・白・黒です。中国ではたんざくではなく、織姫の織り糸にちなみ、吹き流しや五色の糸をつるします。また、たらいに水を張って梶の葉を浮かべ、そこに織女星とひこぼしの二つの星をうつしておりひめとひこぼしが無事に会えるようにと祈りました。7月7日の七夕の夜、おりひめとひこぼしは待ちに待った「再会」という願いをかなえます。人々は「二人のように、願い事がかないますように」と、たんざくに色々な願い事を書いて、笹や竹の葉に飾るようになりました。
冬でも緑を保ち、まっすぐ育つ生命力にあふれた笹や竹には、昔から不思議な力があると言われてきました。神聖な植物ゆえに、そこに神を宿すことができるとも言われています。祭りの後、竹や笹を川や海に飾りごと流す風習には、竹や笹にけがれを持っていってもらうという意味があります。
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ひょっとこ・おかめ |
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「ひょっとこ」の由来については、竈(かまど)の火を竹筒で吹く「火男」がなまったという説や口が徳利のようであることから「非徳利」であるという説が有力視されているのだそう。岩手県奥州市の江刺地方に残る民話の中に「ひょっとこのはじまり」というものがあるそうで、その中ではヘソから金を生む奇妙な顔の子供が登場する。
死んでから自分に似せた面を竈の前に架けておけば家が富み栄えると夢枕に立ったという話だ。
その子の名前がなんと「ヒョウトクス」といったそうな。こういった類似の話は各種あるようだが、「ひょっとこ」に関しては東北地方では火の神様として扱われるケースが多いようである。
我々が通常もつイメージでは喜劇のキャラのように感じるものだが、元は神聖な、例えば神楽に使用された面として(つまりはヒルコ、カグツチ、サルタヒコ等と同じように神様として扱われていた)の立場と捉えておくのが正しいようだ。
おかめとおたふくは同じだと言われている。細かな違いはあるとも言われていますが、ふくよかな顔立ちで厄介ごとのほうが逃げていくようで、福が多いからお多福と呼ばれているようです。
諸説ありますが、アマテラスオオミカミが、天岩戸に閉じこもったときなかなか出てこなかったアマテラス様を面白い舞で、岩戸から誘い出す事に成功したアメノウズメだと言う説もある。アメノウズメは、芸能の神でもある。
おかめはひょっとこと対で「夫婦円満」とされています。
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起き上がり小法師 |
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何度倒しても起き上がる事から「七転八起」の精神を含有している。縁起物としての機能としては「無病息災」「家内安全」など。家族の人数より1個多く購入するのは「家族が増えますように」という願いから生じた慣習である。 |
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金魚 |
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金魚は中国では「チンユイ」と発音し、金余{金に余裕がある状態}と同じ発音で、金が余る・蓄財に通じるとされ、たくさん卵を産むのも多産祈願に通じ縁起の良い魚とされています。
一方の日本でも、伊豆の稲取や九州の柳川地方で、子供(特に女の子)が生まれると、母親が着物の古布などを使い、つぼみ(節操を表す)や巾着(お金に困らない)等のパーツに願いを込めて手作りし、床の間に飾る、吊り雛(つりびな)飾りという風習にも金魚がよく使われています。意味は「我が子の人生が悠々と泳ぎきれますように!」です。 |
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カエル |
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めでたい松の色にちなんだ、緑色の「かえる」は、昔から神の使者として親しまれてきました。また、「かえる」の語呂合わせから「福帰る」「お金が返る」「若返る」「無事帰る」など、縁起の良いお守りとしても親しまれています。 |
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うちでの小槌 |
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多くのおとぎ話に登場する宝物譚のひとつ。古来、隠れ蓑、隠れ笠と並び称せられた宝物のひとつで、もともと鬼の持ち物とされた。 七福神の大黒天の持ち物としても、古くから縁起物とされて来ました。 |
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小判 |
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財を象徴するストレートなアイテム。カエルが持つと「お金が返る」、招き猫が持つと「財を招く」となり、財運へつながる。 |
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釣竿 |
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日本においては釣竿と釣針(弓矢も同様)は古くは狩りとしての使用から「サチ(幸)」といい「サ」は箭(矢)の古い読みで矢や釣り針を意味し、「チ」は霊威を示し、釣竿と釣針・弓矢は霊力を持つ狩猟具であった。また恵比寿が携える狩猟具としても知られる。 |
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ふくろう |
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ふくろうは、語呂合わせもでき、開運招福で縁起が良いとされています。 福・・・福をもたらす。 福籠・・・福が籠(こ)もる。 不苦労・・・苦労知らず。 福老・・・老いて福。不老長寿。 梟・・・首が良く回るので商売繁盛。 ヨーロッパでは「学芸と知性をつかさどる」「知恵と信頼のシンボル」として、また、北欧では「森の神様」してと大切にされています。
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うさぎ |
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「飛び跳ねる=飛躍」「子沢山=豊穣」「長い耳=良く聞き福を集める」という連想から、出世運や財運を招くとされてきました。
また昔からうさぎは月からの使者や、神様の使いとも言われ 『ツキを招く』ともいわれています。
ちなみに昔から日本では月でうさぎが餅をついていると言いますが、中国では餅つきではなく薬草をひいていると言うそうです。
欧米では「うさぎの足」が災難を防ぐお守りとされています。
生命が誕生する暖かな春の訪れを祝うイースター(復活祭)には春の女神のシンボルのうさぎがかかせません。うさぎは子孫繁栄=豊穣のシンボルとも言われ、カラフルに色を塗られた卵はうさぎが運んで来るそうです。
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張り子犬 |
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多産でお産が軽く、毎年子供を産むことから、平安時代より安産・多産・育児の象徴とされていました。今でも、安産祈願には戌の日にお参りをして安産のお守りをいただき、腹帯をつける風習があります。張り子犬は子供の魔除けとして宮参りやひな祭りのお祝いに贈られる置物です。
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